農業現場便り(ブログ)
8.132024
光合成の話(前回の続き)
光合成のお話の続きです。
前回、糖やアミノ酸を吸収させることで増収や品質アップにつながることをお話しました。
植物体内で「窒素」と「糖」が結合して「タンパク質」となり、これが収穫物となります。
天候に恵まれ光合成が盛んに行われたり、アミノ酸の吸収などで
糖>アンモニア の状況が作られます。
この糖が多い状況が「糖度が高く」美味しいということの繋がります。
尚且つ糖が多い場合は、追肥すれば余った糖と追肥の窒素が結合し多収穫となります。
糖がたくさんある状況での追肥が有効になります。
糖+追肥(窒素)➝多収穫
もちろん、追肥もアンモニアよりもアミノ酸(ぼかし肥料等)の方が糖の消耗が少なく糖が多い農作物
となります。
では逆の悪天候(雨や曇りが多く日照量が少ない場合)、光合成による糖の生産量が少なかったり、
肥料を多く施用しすぎたりした場合、糖よりもアンモニア(未消化の硝酸態窒素)が多くなります。
窒素同化作用で糖とアンモニアが結合し、収穫(タンパク質)は出来ますが、今度は窒素が残ってしまいます。
この窒素が「未消化窒素」で、タンパク質になり切れなかったアンモニア・硝酸態窒素などで、発がん性物質の亜硝酸
を体内で発生させてしまう原因となります。
この未消化の窒素を狙って、虫や病原菌がやってきます。
未消化の窒素多い植物の朝露には窒素が含まれていて、そこに病原菌が着けばその窒素で繁殖もしてしまいます。
アンモニア臭の臭いがするトイレなどハエや蚊が多いのも、汗をかいたら蚊やブヨの刺されやすいのも害虫はこれらの
ものを好むからです。
アンモニア>糖 のバランスでは絶対に安心で美味しい農産物は収穫できません。常に
糖>アンモニア のバランスの良い状態を作っていくことが大事になってきます。
弊社で販売している、リバイバルやルネサンスは、この糖の補給に特化している資材です。
糖はミネラルやアミノ酸と一緒に補給してあげることがポイントです。
糖を補給することで植物の負担(環境ストレス)を軽くしてやり、植物本来の生育をサポートしていきます。
アミノ酸での吸収は糖を貯蔵できるのでアミノ酸での吸収を出来るだけ図りましょう!
そのためにも活性有機ぼかしやスーパーキレートのようなアミノ酸肥料(ぼかし肥料)が最適となります。
植物体内でタンパク質を合成させるためにCa(カルシウム)を必要とします。美味しい作物や増収を図るために
Caは不可欠です。
このCa補給にも弊社のキドカル(有機酸入りカルシウム資材)を、酢酸カルシウムを使用していますので水への溶解度
は抜群で、植物に利用されやすくしてあります!特にミネラル(ホウ素やマンガン)も含んでますし、少量のアミノ酸を
添加していますのでCaの吸収がスムースです。
特に現在の猛暑においては、植物の糖の生産が全然追いついていません。リバやルネ、キドカルを使用して少しでも負担軽減できればこのくそ暑い夏は乗り切れるでしょう。
私は学童野球の指導で日中の暑さにやられてしまい、やや熱中症気味です。