農業現場便り(ブログ)

天候不順続きますが

はっきりしない天気が続きますね、梅雨だから仕方ないですが(泣)

こんなどんよりとした天気で湿度と気温が高いと体温調節がしにくいし、体調を崩す人もでるしょうね。
暑いって冷房ガンガンつけて体冷やして体温下げると免疫力落ちてさらに体調悪くなるという悪循環に
陥る人もいますから、体の冷やし過ぎにも注意しましょう!

この時期になりますと、イチゴやトマトの次作の準備で忙しいんですが、その中でも土壌分析の結果
を考察し、施肥設計を立てる業務が結構大変です。

土壌分析の土を採るのも暑い中ハウスの中に入り、ハウス内の何箇所かを採土するんですが、土の表面から約15㎝から30㎝までの
いわゆる根の張っていた部分の土を採りたいわけです。ベット(畝)があれば株元を狙って採れるんですが、タイミングを逃すとすでに畝を崩し耕運されていて株の位置が解らず、畝があった位置をイメージしながら土を採っていきます。
特に生育不良があった個所を重点てきに採っていきます。大よそ、10aで5か所程度です。

土壌分析は人間でいう健康診断みたいなものです。残っている成分を見て、健康な状態か否かを数字の上から判断します。
最初に注目するのはその土壌のPH(土壌酸度)とEC(電気伝導度)です。
PHは酸性かアルカリかを、数値で判断します。PH7.0を中性としますが私は野菜の中性は6.5だと認識しています
(この理由はまた後日)。
作物によって好適なPHの範囲があり、それを逸脱していると生育不良が起きやすくなりますね。

ECは電気を通す量を測ります。肥料分(特に、窒素、石灰、マグネシウム、カリ)が多いとこれが高くなります。
低ければ肥料が足らないと判断しますし、高ければ何が高くしているかの要因を探します。
残存成分の量については土質によって改良基準が異なってきます。

土壌分析をやるたびに感じることは、PHの高い圃場(土)が増えてきていることです。
一般の農家さんでも高い傾向が出ていますし、家庭菜園の方はPH・EC両方とも高い方が多いのが現状です。

では、何故PHが高いのがダメで、何故高くなるのかは次回のブログで解説していきます。

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