農業現場便り(ブログ)
9.62021
肥料の効率の良い利かせ方
こんにちは!
非常事態宣言が1都3県で延長されそうですね(´;ω;`)
まだまだ我慢するのかと思うと厳しいですが、ワクチン接種も進んでますし、重症化が少なくなり、
病院治療のシステムが改善されれば良いのですが。
ただただ医療従事者には頭が下がる思いでいっぱいです。
今日は肥料の効かせ(利かせ)方について解説したいと思います。
肥料がこの先、秋から冬にかけても値上がりがありそうです。
こうなると益々肥料を有効かつ効率良く効かせることが出来るかがポイントとなります。
まずは、農業には欠かせない”窒素”の効率良い効かせ方です!
専門用語を使うと難しく感じますのでザックリとイメージ出来るように説明したいと思います!
根は分解された窒素(硝酸塩)として吸収されます。これは土壌中で窒素(有機物)が微生物に分解され
根が吸収出来るレベルまで分解されます。
化成肥料はこの微生物の分解を端折ります。端折ることによってその土壌には微生物の存在意義が無くなってしまいます。
根から吸収された窒素(硝酸塩)は植物体内でアンモニア→グルタミン→グルタミン酸→アミノ基→アミノ酸へと
代謝されます。
植物は光合成しますよね!光合成で創られた光合成産物(炭水化物=CHO)と根から吸収され代謝されたアミノ酸を合体させます。
この出来たものを植物体内の細部に振り分けられ植物は生長するというイメージです。
光合成が盛んな夏と、日照量の少ない厳寒期では作られる光合成産物の量が違いますよね!
日照量が多い期間とそうでない期間では相当な差が出てきます。
大事なのはここから!
根から吸収された窒素が代謝される際に利用されるのは微量要素(ミネラル)です!特にマンガン、鉄、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデンです。
マンガンや鉄は光合成にも必須です。前回もお話しした細胞の強化にもホウ素は必須です。
このミネラルが存在していれば吸収され代謝された窒素がタンパク質の基、アミノ酸になるので植物体内で生長に利用されます。
逆にミネラルが欠乏しているとこの代謝が滞り、代謝されない遊離アミノ酸が増えてしまいます。
この遊離アミノ酸が病気の元であり、害虫が大好きな養分なんです!
窒素代謝を滞りなくさせることで遊離アミノ酸を減らし、病気も減り、害虫も寄り付かなくなるんです!
ミネラルが吸収されない原因は欠乏以外では土壌がアルカリ(PHが高い7.0以上)傾向にあることです。
ミネラルはPH5.5~6.5が適当でこの範囲で吸収出来ます!
土壌のPHもチェックポイントです!
ミネラルは土壌からでの葉面散布でも吸収させることができます。
定期的な土壌潅注や葉面散布も効果的ですね!
要点をまとめると、
土壌に施肥した窒素を効率良く効かせるにはミネラルを有効利用することに尽きる!
ミネラルを利用することで窒素代謝を促進させ、未使用の窒素を減らし、植物の健全な生長をアシストする!
具体的には、リバイバル+が最適ですね!
がっつり専門用語使ってますね、すみませんでした(笑)
今回も長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は2回目のワクチン接種(8日)を打つ前に更新したいと思います!