あちらこちらで春らしい便りを聞くこともありますが、今年も猛威を振るっているのが花粉です。
特に目がかゆいのはたまらないそうですね。
くしゃみ程度で乗り切っている私は大変幸せだと思います。

さて今月のテーマは「保肥力の話」です。
土壌診断項目の「CEC」は土壌が肥料をどれだけ蓄えられるかの指標で、土壌の個性を知るために非常に重要です。「陽イオン交換容量」と和訳され、以下のイオン形態の栄養素を貯めこむ能力が分かります。
こちらが肥料分になる陽イオンです。

このほかにも肥料分ではありませんが、土壌中の陽イオンには、下記のようなものもあります。

CECが大きいほど、多くの陽イオン(肥料分)を保持できるので、肥料流亡が少なく、無駄なく肥料を利用することになります。
CECは土壌に含まれる「粘土鉱物」と「有機物(腐植質)」の量(粘土鉱物はその構造も)で決まります。
砂質土壌より有機物の多い黒っぽい粘土土壌の方が肥持ちが良いのはこのためです。
注意点は「有機物は陽イオンの内、1価(+が1つ)のモノ(窒素、カリ、水素)しか吸着できない」ことです。
堆肥だけでは2価のカルシウム、マグネシウムは保持できず、作の後半に欠乏症が出る恐れがあります。
対策としては

保肥力の増強というと堆肥投入に走りがちですが、上記①~④も推奨しています。
(カルシウムと苦土は作物品質に大きく影響します)
なお、弊社製品では微生物資材を中心に粘土鉱物や腐植酸を使用しているものが多く、これらの製品は肥料成分の補給や有用菌の援軍効果と共に、CECの維持・強化にひそかに貢献しています。
今月号の川口肥料ニュースはこちら→川口肥料ニュース26.3月号
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