だんだん春らしくなってきましたね。
みなさんいかがお過ごしですか?

川口肥料ニュース今月のテーマは

肥料はしっかり土壌に混ぜましょう、は絶対か?です。

「そんなのあたりまえ」と思った方も肥料についてちょっと深掘りしてみましょう。

肥料の施用は、作土全体へムラなく混和するのが望ましいと言われます。
根が伸長する土層へ広く施肥することで、無駄のない利用を促し作物の生育を良好にします。
でも、そうでないケースもあり、面白いところです。

有機肥料は微生物を読み、化成肥料は土壌状態を読むとgood!

有機肥料は比較的ジックリ・適度の肥効発現をすることから、ドカ効き・スパッと切れ、が少ない点が評価されています。
また土壌団粒化促進等の効果も魅力的です。
注意点としては有機肥料は化成肥料と異なり『微生物の働きに肥効が左右される』ことです。

1⃣ 深くすき込むよりは、浅めの表層施用の方が効きが良い場合が多い。
(有機分解菌が表層に比較的多く存在し、無機化が促進されやすいため…特に不耕起時)
2⃣ 土壌消毒直後の効きが悪く、後になってドンと効くと感じる。
(消毒で減少した土壌微生物の「回復に合わせて」肥効が発現しやすくなるため)
3⃣ 連用すると効果が安定すると感じる。
(連用で土着の土壌微生物の量が増え、有機物の無機化が起こりやすくなるため)
など、有機肥料は微生物の影響を受ける事例です。

有機肥料を活かすには『微生物が良く働く条件』を整えることが大切で、うまく使うと頼もしい肥料と言えます。

一方、化成肥料は狙い通りの肥効が得られやすい反面、土壌水分・地温が肥効に大きく影響するため、施肥量や施肥時期に注意することが大切になります。
(昨今は「予想外の高温」によって追肥管理は必須と言えます。)

土壌微生物は気象の影響を考慮し、作物が欲しがる栄養素を適時に効かせるように肥料の種類・施用法に知恵を絞りたいところです。

弊社商品を使い、根の吸収力を引き出そう

弊社取り扱い粒状商品(カルハイル、バイシリカ、ニューエース等)は廃糖蜜を、弊社ペレット製品(活性有機、スーパーキレート、キレートP13号)は醗酵米糠を使用しております。
廃糖蜜や醗酵米糠は土壌微生物の優良なエサとなり土壌微生物相を活性化します。
弊社商品を継続してご使用いただくと土壌が改善されると感じる一因がここにあります。

弊社商品(廃蜜粒状品)を栽培時使用する場合
・有機主体の肥料:作土表層に浅めにすき込むようにしましょう
※活性有機・スーパーキレートとの相性は良
・化成主体の肥料:作土全体に深めにすき込むようにしましょう
上記の様な工夫をすると、肥料の吸いを後押しするでしょう。
(肥効エリアの根張りを強化)

なお、低温期は微生物の動きが鈍いため、保温資材を併用したり、十分な土づくり期間を設けたりと栽培管理の工夫と合わせて弊社商品をご利用くださいませ!

おすすめ資材

ボカシシリーズ

カルハイル

バイシリカ

ニューエース

川口肥料ニュース25.3月号はこちら→川口肥料ニュース25.3月号

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最後までお付き合いくださりありがとうございました。