農業現場便り(ブログ)

里芋 収穫最盛期

今年の里芋も根が太い!

農協の職員が来てビックリしてました。

農家さんからのリクエストで生育初期の根張りと根量を良くしたい、夏が間違いなく暑くなるからそれに耐えられる根を作りたいとの希望でした。

リクエストには応えられましたが、この暑さは異常なので、途中の培土(土寄せ)は多めにしてくれとお願いしました。

6月に雹が降り、竜巻もあり、少し葉は傷められましたがなんとか持ち堪えることができ、収穫を迎えることが出来ました。正直、ホッとしています。

根張り強化のポイントとしては生育初期の肥料を控えめにしミネラルバランスを整え、リバイバルやルネサンスの活性剤を里芋の芽が出た際(4月初旬)に株元狙って散布(灌注)してもらいました。

そこから2週間に1回程度追肥を施肥するまで6月までの期間4回〜5回株元散布しました。
最後の散布から1週間もせずあの雹の被害に遭ってしまいましたが、立ち直りも早く、追肥のタイミングも遅れることなく施肥できたのも要因の一つかもしれません。

元肥も減らしたお陰で全く徒長させなかったのも良かったはずです。

里芋は水分を欲しがります。露地作物の中でも一番欲しがるかもしれません。田んぼでも作りやすいですしね。
こちらの地域では灌漑用水(畑灌)が整備されています。一級河川の大井川から引水してきて田んぼや露路作物、施設栽培にもしっかり使われています。ここも利点の一つですネ。

あの根の太さから想像するに、養分をしっかり(たっぷり)吸ってくれているはずです。
その反対に根から出る分泌液(根酸等)も多く出ていると考えてます。
里芋が連作を嫌う要因だと思っています。

根が吸収する養分が多く土が痩せ養分が偏り(微量要素が不足)、根酸により微生物もなんらかのダメージを受けているのかもしれません。
ここが連作障害のポイントと捉えています。

土壌のミネラルバランスを整えることで微生物バランスも整うでしょうし、きちっと栄養腐植を入れることでさらに微生物群の食物連鎖も正常になるんじゃないかと、これが連作障害回避のポイントとして考えています。

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