農業現場便り(ブログ)

窒素の効かせ方 3回目!

窒素の効かせ方の3回目(最終)です!

④吸ったNを有効活用できる体質(土壌環境)にする

土壌中にNがあっても吸うのは根です!

良い根っこを作るためには”根張りの肥料成分”が必要で、Nの有効利用にはとても大切です。
リン酸、カリ、苦土(マグネシウム)、ケイ酸、マンガン、鉄、をチェックしましょう!

さらに、大事なことは”Nだけで体(タンパク質)は作れない”ことです!

光合成で得られた”糖”とタンパク合成の不可欠な”各種微量要素”が必要なんです!
※リバイバル愛用者はこの点はしっかりカバーできているはず!

初期生育で良い葉が出来れば、糖が確保でき、Nも有効に利用されます!
だから生育初期はめちゃくちゃ大事なのです!
(万全の土作り、良苗作り、この時期初期地温の確保も勝負の分かれ目なのです!)

また、各種微量要素がないと原料のNはあっても組み立てることが出来ず(Nが消化されない)、生育が
イマイチ(徒長や軟弱、ひ弱)となってしまいます。

連作すると「以前ほど取れなくなった」は昔からよく聞く話で、ミネラルの貯金が尽きている可能性が
極めて高いのです!
※リバイバルを施用している方はこの点もカバーできてます!

消化されないまま(未消化)のNは病気・害虫の好物です。収量が安定しない一因として「Nの過多による軟弱生育」
には気を付けましょう!

⑤硫黄不足にもご注意を!
N/S比という言葉はご存じでしょうか?
タンパク質合成にはNとあわせてS(硫黄)が必要で、作物ごとにその必要量の比が決まっています。
通常の作物は、N10に対してS1程度必要だと言われています(N/S比が10)。
NがあってもS(硫黄)が無ければ生育できない(しにくい)ことになります。

特に、高度化成や一発肥料(被覆尿素)には硫黄は含まれず、肥料をやっても生育が良くならない場合があるのは
ここに原因がある可能性が高いと思っています。
そんな場合は硫黄を含んだ肥料を与えることでNの効きが格段に改善されます。

弊社では硫黄を含んだ資材、ニューハモエース(硫黄50%、ケイ酸や腐植酸を含有)や
硫黄資材”土壌改革”を取り扱っております。
ご興味のる方は御問合せください!

今回もダラダラと長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただき
ありがとうございました!

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